2005年11月

2005年11月28日

性善説で審査!?

日を追うごとに拡大している耐震構造計算の偽造問題。皆さんここ数日の状況は報道等でご覧の通りです。
民間検査会社だけに留まらず、自治体でも同様な事態に発展してますね。でもここ数日でちょっと気になった言葉を耳にしませんでしたか?
「性善説」と言う言葉です。今まではどこでもこの性善説に基づいて審査をするという認識が確かに有りました。「本当にそんな半端な体制だったの?」と皆さん驚かれた事でしょう。

建築士というブランドは数多い職業の中でも紳士的でプロフェッショナルと言う感があり、皆さんも善意的なイメージを持っていたのではないかと思います。その紳士的なブランド職業の出す書類は正しい事を前提としてチェックしてきました。こうなると何をもっての「許可」なのか本質を考えさせられますね。ただし現実の諸条件を検査機関側で調べ上げることは難しい現状も存在しています。

自分も正直、--設計士の責任において--とは言うものの最初は「こんなもんなのかな〜」と言う印象を持った事を覚えています。この事件で許可の流れがどうなるかまだまだ分かりませんが設計士の更新制度は間違いなく新設されることになると思います。宅建でも5年置きの更新講習があるのに「一度合格したら一生そのまま」という事自体がおかしかっただけですけどね。

構造設計の話と離れますが設計業界の実情はマスコミ等の影響でイメージだけ先行している感があり、法律は守れても現場知識に乏しい「机上の空論」論者の設計士が多くなっているのは事実。「性善説」に頼らず、現場の知識・経験不足で施主を振り回したり、大切な施主の資産(住宅)の価値を落とさぬよう気を引き締めていかなくてはなりませんよ、同業の皆さん!(勿論自分への戒めの言葉でも有りますけどね。)

これまでは木造在来工法2階建て住宅は確認申請は特例という扱いで構造計算も必要有りませんでした。ちなみに当社では建築基準法による汎用的で簡易的な計算や金物配置等とは違って本当に必要な箇所を一棟一棟において構造計算をして算出しています。勿論安全率をしっかり確保してますよ。(笑)
この辺りも当社HPの「こだわり」ページに書いていますので良かったら寄ってみてくださね。コチラより人気ランキングに参加していますので是非、「ポチッ」とお願いしますね!

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koseijyuutaku at 13:01|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!ウラ話 

2005年11月22日

土地探し&シックハウスセミナー終了

前回の記事のような大変な事件がおきたのでちょっとご報告が遅くなりましたが先週の日曜日に行ったセミナーの報告です。


■「不動産屋さんが絶対教えてくれない土地探し勉強会」■
               &
   ■「本当のシックハウス対策セミナー」■               

どんな内容だったかと言うと・・・

 

セミナー2第一部

  ・強い地盤・弱い地盤の見分け方
   ・見た目や販売価格では分からない良さそう            な土地の盲点と危険性
    ・賢く安く土地を買うための簡単なコツ
  ・設計士から見た良い土地のポイントとは?等々



セミナー3第二部 

 ・シックハウスの今 アレルギーフリー を目指して

 

 

残念ながらお二組がご都合により欠席でしたが、4組の8名の方々と勉強いたしました。まさに土地を探されていたり、これから本格的に動こうと考えておられるご夫婦の皆さんでしたが大変真剣に取り組んでいただき本当に私としてはやりがいがありましたね。

そしてこのようなセミナーに参加される時のお悩みがお子さん達ですね。当社ではご夫婦共にセミナーに安心・集中して頂くためにお子様達をお預かりしています。担当はパート社員であるママさんとその子供達、そしてうちの嫁さんと長女が担当です。近くの公園や隣の図書館で楽しく過ごせたようでした。
おかげでPM1:00〜5:00までの長丁場でしたが皆さん落ち着いて勉強できたみたいです。

第一部の土地探しの部ではボードでの図解や実際のチラシをスライドにして説明しましたが、特に土地の形状・権利関係・そして広告チラシの見方等など非常に感心が強く、参考にして頂けたようでなによりでした。個別相談では実際検討したチラシ等を持参して頂けて具体的なお話も出来ました。

第2部のシックハウスセミナーでは現状の対策の問題点と本当に必要な対策法を1時間程の短い時間でしたが説明をしたのですが参加されたご家族の半数が何らかのアレルギーやアトピー・喘息等を抱えており、本当に真剣に聞いておられましたが、残念ながら質疑の時間が少なくなった為、また次回に掘り下げていかなければな〜と思うのでした。

中には「妹夫婦が新築に入って具合が悪くなったので本当に参考になり、考えさせられました。」という方もおり、この問題の切実さを肌で体感もできたセミナーとなりました。

この規模でセミナーを行うと個々の実情やお悩み等を個別に伺えますし、それについて議論も出来る・・・そしてその話が参加されている他の皆さんにも参考になることも有るかもしれませんね。今回もご指導する立場だけで終わらず、色々勉強になった一日でした。そして何より裏方の女性陣達、本当にご苦労様でした。


次回は「無垢材と自然素材の家づくりセミナー」を予定しています。
やはり今回も5,6組までで行いたいと思います。
日時は未定です。今ならご希望を伺うことも出来ますのでどしどしご
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koseijyuutaku at 09:00|PermalinkComments(12)TrackBack(0)clip!イベント 

2005年11月17日

構造計算の偽造工作が発覚

国土交通省は17日、東京、千葉、神奈川の3都県のマンションとホテル計21棟で、設計事務所が偽造した構造計算書が建築確認の際に使われていたと発表した。ホテル1棟(東京都中央区)を含む14棟は既に完成しており、震度5強で倒壊の危険があるなど耐震性に問題が生じているという。
 4棟は着工済みで工事停止の措置が取られた。3棟は未着工。所有者らの了解が得られ次第、物件名を公表する方針。
 国交省は、書類を偽造したとされる千葉県市川市の設計事務所を、建築基準法違反の疑いで刑事告発することを検討している。
 完成しているマンションは世帯向けが7棟(計236戸)、単身・小世帯向けが6棟(235戸)。同省は、入居者に退去を求める可能性もあるとして、3都県に受け皿として公営住宅などの活用を要請した。(共同通信より抜粋)

こんな事があるなんて・・・同業として余りにもショックだった。欠陥住宅や悪徳リフォームは数多く取り出さされてきたが設計や構造設計の欠陥についての報道等はそれほど多くなかった。

造り手を皆疑っても、設計士や建築家は疑ってかかると言う意識は恐らく一般の人にはなかったでしょう。建築士が設計したものを構造設計士が計算し、検査機関がチェックすると言うフィルターが「ザル」であったなんて施工の方にばかり目を取られていた消費者にとっても大変な不安がまた一つできてしまいました。

今やTVや雑誌で人気の建築家や設計士だが、経験の少ない設計士でも「建築家」や「匠」というようにメディアにもてはやされて中には安易な構造や設計が誰にも疑われる事なくまかり通っている現実が残念ながら存在しています。建築士、設計事務所=プロ・安心という認識はどこから来るのでしょうかね?

今回の件は偽装事件ではありましたが、実際の実務の場合でも基準や指針にかなう強度や寸法だけをクリアさえすれば表向きには「しっかりと計算済み」ということになってしまいます。ですがそのクリアするラインは正直言って現実的にはそのまま建てる気にはなれないレベルです。

ですから大抵の設計士は計算の安全率を高く定め、経験値を加味して地震だけでなく普段の生活にも配慮した安全側設計を心掛けるわけなのです。
それを今回の事件は本来の3〜7割でしかない強度で計算を提出していたわけです。

納期短縮や仕事を増やす為の意図的な偽装工作だったようですが、医者と同じく命を直接預かる仕事において、細工やミスがあってはいけない領域の仕事だと思います。実は構造計算する人間(事務所)によって計算の方法や条件設定方法等がまちまちで特に鉄筋コンクリート造や鉄骨造等では顕著に見られます。その為、確認申請時に意匠設計担当とは別に構造専門の担当から様々な質疑が出てきます。そのやり取りを終えて許可が下りるわけですが、許可を出す側にも許可レベルや知識レベルの差が凄くあるのも事実。

さらに今回の検査機関は民間の検査機関(今は行政だけでなく認可を受けた民間検査機関も確認の許可を出せる)でしたが正直な所、民間の方がチェックが甘いという話は否定できませんね。特に構造においては決まった書式もなくチェックする方も大変?かもしれませんが分厚い計算書を添付しておけば・・・という所もあるとかないとか・・・。(あっ、勿論どこの機関も同じと言う事ではないですよ誤解しないで下さいね。)
申請料も若干、行政より安いですし、行政のように高飛車な態度をとられないのも魅力!?だから民間に申請を出す事務所が多くなっているのです。
こんな事があるからますます仕事を頼んだ相手先を信用できず、第三者機関に頼る風潮が高まりそうですね。悲しい事ですが仕方がないのかもしれません。

このような事件によって家づくりを考えている方にはどこを信じていいのかますます分からなくなって疑心暗鬼になると思いますが、安心して頼める相手は決して少なくありませんので挫けずに頑張りましょう。私も少しでも皆さんの道しるべになれるよう情報発信して行きたいと思います。

私の会社のHPでも依頼先を選ぶ際のアドバイスコーナーでも詳しく書いていますのでよかったら覗いてみてくださいね。


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koseijyuutaku at 23:51|PermalinkComments(4)TrackBack(5)clip!思うこと 

2005年11月02日

住宅フェアでした

住宅フェア先週の29日(土)・30(日)に横浜赤レンガ広場にて住宅フェアに出展しました。ネクストアイズさんのブース内で神奈川地区優良工務店の他の4社さんと共にパネル展示と情報チラシ配り等を行ったのですが情報交換も同時に行えて充実した二日間となりました。

色々話題はありますが一番印象に残ったのは来場者との方々の立ち話やご相談での会話でした。これから家造りを考えている方や、リフォームを考えている方を対象に考えておりました・・・が、結構嫌な経験や厳しい現実を持たれている方が多かったのでした。

 

 

・「うちは欠陥住宅でね〜」

・「ひどいんだよ・・・あんなに大手なのにさ・・」

・「担当がコロコロ変わって話が違うんだ」

・「アンケート書いたらしつこい営業をされて・・・」

ちょっと近寄りがたそうな方であるほど(失礼)一度お話を始められると堰を切ったようにご自分の思いや経験をお話して頂けました。皆さん身構えてしまってるのですね。本当に寂しさと憤りを覚えます。私達にとって一般の方のお話は今の住宅業界の問題を肌で感じることが出来る大切な言葉で、戒めにもなります。

勿論、私達はしつこい営業はしていませんのでどうぞご安心下さい。
また「欠陥住宅を造らない会」会員で常に意識向上を目指し、悪徳業者に対する注意も情報発信を続けております。あっ、それと大手でもありませんので・・・(苦笑)
ということで是非家造りのご相談は私達のような地域で頑張る工務店に!

 

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koseijyuutaku at 00:29|PermalinkComments(7)TrackBack(5)clip!勉強になります